1.清音記法

学習のポイント
1.速記の基礎である清音の学習。
 清音は速記方式の土台となるものです。原則を読んで丸暗記をしましょう。

2.速記文字の長短、曲直、角度、濃淡、加点、正側、負側の学習。
 清音は短線と長線、直線と曲線、淡線と濃線、加点文字で構成をされておりま す。速記文字の基本の角度は5方向です。30度単位になっておりますが、分度器 で測った角度で書ければ理想的ですが、±5度の誤差は許容されております。
 例えば、30度の線が25度、35度の誤差ならば読み間違えることはありませんが、 ±10度の誤差は他の角度の速記文字と間違いやすいので要注意です。
 最初は、分度器で各角度の線を引いて練習をしましょう。
 速記文字の長さは短線が約4ミリ、長線が8ミリの長さですが、これも定規で きんと測った長さでなく、速記文字の大きさの目安だと思ってください。
 短線は4〜5ミリ、長線は8〜10ミリで書いても構いません。完全に長短の区 別ができれば大丈夫です。
 淡線を書くときはシャープを軽く持って書き、濃線は少し力を入れて書きます。 濃線を書くときは速記文字を二度書きをしてはいけません。
 ウスヌムルのように加点文字を書くときには、加点を後から打ちます。ウオの 場合はオオと書いてから、ウの文字に加点を打ちます。
 速記文字の正側・負側は正確に覚えておきましょう。ウスヌムルの加点は正側 についております。
 正側・負側は、ンの小円をつける場合に必要になってきます。
 清音の覚え方は次の原則を覚えましょう。
【原則】
 1)ア列×2=オ列
 2)イ列×2=エ列
 3)ア列の反対及び濃線化してイ列
 4)オ列+加点=ウ列(正側中部に加点)
 5)クツフユは例外

3.1線練習(50音順、イロハ順、トリナ順)
 1線練習は、速記文字を1本ずつ書く練習です。最初は50音順で練習をしてか ら、イロハ順、トリナ順と進みます。
 50音順の目標は1分間に3回〜4回です。イロハ順も3回以上です。
 次の段階ではランダム練習です。書いた速記文字を読む練習もしましょう。

4.カード練習による速記文字の反読。
 英単語のカードを用意しましょう。表面には速記文字、裏面には国字で書きま す。ア〜ワまでは44枚です。

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