廣韻の末子音の変化について

 日本に漢字が入ってきた時代との比較が必ずしも一致はしないが、
廣韻は切韻をはじめいくつかの韻書のまとめでもあるので、
日本語の漢字音の尾音の比較を廣韻からの比較として比較変化表を作った。
日本語の漢字音の処理は速記方式上では非常に大事なものである。



廣韻末子音解説
 漢字の発音の末子音について、主に東アジアの4言語について述べてみたい。言語名は日本語、中国漢語、韓国語・朝鮮語、ベトナム語として述べていくことにする。
 歴史的に見てまず源流となる中国漢語の音を調べるために廣韻の末子音があるものの一覧表を掲げることにする。
1から4までで、平声上声去声の末子音がngで入声の末子音がkである。ngとkが同じ調音点であるので、このような分類になっている。
21から34までは平声上声去声の末子音がnで入声の末子音がtである。nとtが同じ調音点であるので、このような分類になっている。
42から49までで、平声上声去声の末子音がngで入声の末子音がkである。ngとkが同じ調音点であるので、このような分類になっている。
53から61までで、平声上声去声の末子音がmで入声の末子音がpである。mとpが同じ調音点であるので、このような分類になっている。

 中国漢語での末子音の鼻音は、普通話ではngはそのまま残り、nも残ってmはnに統一されてしまった。末子音の入声音はすべて消えてしまった。 これにより末子音はngとnになってしまった。しかしその代わりR化という現象も起き、別の末子音が登場することになった。
 朝鮮語では末子音の鼻音「ng,n,m」はそのまま残り、末子音の入声音は「t」が「l」に代わり、ハングルでは「ㄹ」の文字。「k」「p」そのまま残った。
 日本語では、ngは「イ」か「ウ」で nは「ン」でそのまま残り、mは中国漢語と同様にnに統一された。



漢字音の尾音について

鼻音NG,N,Mの尾音


NGは大きく口をあけて発音するので明るく開けっぴろげの感覚である。
Mは口をとじて、何か暗く、内面的な印象がある。

                     
 NG  明  陽         光   
 N     浅             
 M  暗  陰          
                     


 オリンピックのメダルが偶然に重たい方から金銀銅になった。

無理な理論だが、それなりに当たっている。


言語の解説