「申し上げ」の変化形
 「中根式速記法教程」は平成10年4月15日の時点で作成をした内容ですが、その後、速記文字を少しずつ改良しております。
 中根式速記法教程「35.表意略法」の103ページに「申し上げ」の変化形を掲載しておりますが、 文例で「基本形」+「変化形」を組み合わせた使い方を紹介いたします。

 「申し上げ」の変化形を中根速記学校で習ったものを〔中根校〕、私が使用し ているのを〔おやじ〕としてまとめてみました。



 文例の「我が国」及び「取り組み」は中間小カギです。「我が国」及び「取り 組み」は濃線を使用しなくても読めますので淡線で書きます。
 「ついて」は「最大線」で書くようになっておりますが、中根正世著「通俗 中根式速記法」の157ページに「基本文字応用」の説明において、
 基本文字のツ、オをつけて「ニツイテ、ニオイテ」と読み、また、コ、モをつ けて「コト、モノ」などと読んでもよい。
と書かれております。ツイテ、オイテは「最大線」で習いますが、基本文字の長 さで書いてもよいことになっております。

 〔中根校〕では「申し上げる」の基本形は「モウ」の最大線を使用します。 「申す/申し」の基本形は「モウ」です。
 〔おやじ〕では「申し上げ」までを書く位置に決めます。「タ」をかぶせたら 「申し上げた」、「ケ」を最小線にして助詞の「テ」を続けると「申し上げて」 となります。
 「みたい」は、「ミ」を前の文字からすくいます。
 「みよう」は「ミ」を前の文字にかぶせます。
 後は語尾の「変化形」を応用して書きます。

 「申し上げた/申し上げて」までを聞いてから次の速記文字を書きます。この 書き方は速記法則に熟知していないと使えません。語尾の書き方を簡単に書ける ような速記文字を当てるよりも、「基本形」と「変化形」を応用して書く方が使 いやすいと思います。
それでは、「申し上げ」の変化形をご紹介します

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