小林喜平氏の発表した方式
明治36年に発表しており武田千代三郎氏の単画式発表より2年早い。これがい わゆる単画式と言えるかは議論の分かれるところだが、武田千代三郎氏の符号が 単画式の嚆矢となっているのが通説であるが、位置を使用していることを除いて 線だけを見れば確かに単画であるとも言える。この小林喜平の符号の発表の方が 早かったので全然別の流派ではあるが単画式のはしりとも言えなくはない。 位置を使っていることにより純粋な単画式とは言えないが、当時の他の方式と 比べれば画期的なアイデアとも言える。もう一つの特徴は縦書きである。これも ちょっと変わった方式である。 実際にこの本で勉強した人がどのくらいいたかもよくわからない。ほとんど連 綴ができないところに大きな問題があり、実際には速記者は育たなかったようだ。 国会図書館で以前は貴重書に準ずる扱いで一切コピーができなかったので、必 死に書き写してきたが、今はマイクロフィルムになったので孫コピーという形で コピーができるようになった。
直線一気
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