田鎖綱紀の速記符号も、第一回の講習会開始当初は「加点母音」であり、途中から「連綴母音」へと移っていく。

 そしてさらに、この連綴母音符を「母音直前子音符の末尾あたりまで戻す(結ぶ)」という方法にやっと行き着く。

 この方法を得たことが実用化への本当の出発点だったのかもしれない。