![]() ![]() ![]() 少なくとも中根式や早稲田式、国会方式にはさしたる影響をほとんど何も与えていない。 小円順記などによる清濁区別も石村式の中でのこだわりにすぎないと見られても致し方ないような感もある。 長音符号の設定も結構、複雑怪奇な部分も少なくない。
濃線を排する方向で出発していったのだけれど、田鎖系折衷派のような基礎符号にはしたくなかったでしょうし、 基本的に単画系統、そのための補いとして国字式、衆議院式などの影響も少なからず受けることは必然のようであった。 中根式からの大冒険のような形でとにかく基礎符号のこれだというものを具現化したかった、 けれども実際に進んでみると基礎符号の理想を求めれば求めるほどエンドレスな道程となっていった。 中根式から踏み出したけれど、そしてほぼ単画系統として組み始めていったけれど、 もはや中根式のような単画派とは意味合いが違っていった。
基礎符号は固定したまま、速記理論、運用面を追求、 精緻化していくといったことに全精力を注いだ感ありの研究路程を進んだならばどんな方式になっていたかとは、 いつも考えるところでもあります。 |