(共催フォーラムの趣旨)
本フォーラムは、日本教職員組合(日教組)が所蔵する1954年の速記原本(1433枚)を、4人の速記者がおよそ3年の月日をかけて解読した成果をめぐって報告・議論する。 日本の速記においては、他人が書いた速記符号を何十年も後に、同門でもない第三者が読み取るのは困難で、それを反訳するということは日本ではこれまでに例がなかった。 今回の第三者解読の成功事例は世界の速記の歴史に残る偉業である。 また、その成果は、戦後教育史研究に新たな光を当てるものでもある。 当日は、速記者グループによる解読精度の検証結果も発表する予定である。 なお、本フォーラムは日本の速記140年を記念する事業として開催される。 1. 開催概要 ◇日時:2022年12月11日(日) 13:15〜16:45(受付開始12:45) ◇場所:日本大学文理学部百周年記念館国際会議場および会議室2 東京都世田谷区桜上水3-25-40、道順:新宿から京王線で下高井戸下車徒歩約10分 https://chs.nihon-u.ac.jp/about/access/ ◇開催形式:会場参加型、ウエブでのオンライン型の併用によるハイブリッド型 ◇参加:無料 (参加希望の方は下記のサイトで事前受付をお願いします。ただし、会場への直接参加の方は、会場に余裕があれば当日参加も可能です) ◇受付:次のURL受け付けます。 https://form.run/@sokkikyoukai-1663228064 (日本速記協会のHPから入ることもできます) ◇定員:会場150名、オンライン200名 ◇主催:日本速記協会・教職員組合運動史研究会共催/速記科学研究会協力 ◆お問い合わせ:日本速記協会 https://sokki.or.jp/contact/ 03-6205-9701 2. プログラム 会場受付開始 12:45 ・開会 13:15 司会:布村育子(埼玉学園大学教授) ・開会挨拶 保坂正春(日本速記協会理事長) 第T部:基調講演 13:30〜14:30 国際会議場 ○基調講演1 「1950年代の日教組と発見された速記史料の意義」 広田照幸(日本大学教授) ○基調講演2 「戦後速記方式史と第三者解読への道――技術革新の波に洗われて――」 兼子次生(速記文化研究家) 〔休憩〕14:30〜15:00 休憩時間には、速記者グループによる解読精度の検証結果を発表します。 第U部:分科会 15:00〜16:45 ○分科会1 「速記史料の解読をめぐって」 会議室2 (1)「多方式の独習経験と第三者解読から得たこと」 平野明人(速記研究家) (2)「速記方式と速記者の探索、符号解読の事例」 菅原 登(速記研究家) (3)「符号解読で感じたこと、調査法などについて」 菅原真悟(中根式速記者) ○分科会2 「1954年速記史料と日本教職員組合」 国際会議場 (1)「1954年速記史料から見た旭丘中学事件と日本教職員組合」 高木加奈絵(倉敷芸術科学大学講師) (2)「第11回定期大会における旭丘中学事件と政治的中立」 広田照幸(日本大学教授) 閉会 16:45
解読作業参考資料 sokki140_b.pdf 1,215KB |