中根速記協会速記研究誌―季刊「ステノ」No.1が昭和32年8月4日に発行されております。その前文に下記の紹介文が掲載されております。



美しき線”創造への

  ここに曲線に魂を奪われた男がいる。
  彼はその美しさを、己の芸術に取り入れようと苦悩する。……
  彼が言うように、果たして正円幾何学派の書体に楕円草書派的感覚を
  盛り上げることができるのだろうか……




 植田 裕先生が昭和32年に書かれた原稿が掲載されておりますが、

曲線カ行と斜線タ行 ―または50音符号への整形術―

は中根式では貴重な文献です。中根式90年の歴史として後世に残したいと思いま したので、当サイトへ特別に掲載いたします。
 この「曲線カ行と斜線タ行」の速記法則体系は、植田裕先生が香川県立高松商 業高等学校速記部で昭和32年4月入学の新入部員に対して「曲線カ行と斜線タ 行」の符号体系を指導しております。この段階では既成事実ができており、当時 の速記部員・T.Mさんのノートが「縮記法」の部分だけ残されております。

 この「曲線カ行と斜線タ行」で社団法人日本速記協会の1級に合格されて実務 に使用されている方が2名おります。
 この件については次回で再度調査をしてまとめて掲載したいと考えております。


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