『速記道楽』 上級編に関するコメント



「上級」
1.全てのエネルギーを速記のために使う。仕事も速記も分離できない。
※速記実務をしながら、速記の研究、速記教育、等に携わっている人のことですね。うらやましい限りですね。
 私の師匠も実務が本業なのか研究が本業なのかわかりませんね。師匠ははるか昔のことですが、県立某商業高校で25年間速記部の指導をしておりましたが、全国大会で数回の団体優勝、個人優勝をさせた実績を持っておりますが、速記教育、速記研究の実績もすごい人ですね。某商業高校速記部では指導も厳しく部員は相当しごかれたと、伝え聞いております。で、速記部員から「速記の鬼」と言われていたそうな。でも、クラブの練習が終わればやさしいんですよ。私は某商業高校速記部出身の直弟子ではなく、外弟子なんですが、師匠が指導された速記部員のノートを借りて書写しながら独習をしました。師匠が研究をされた速記法体系と、私が求めていた速記法体系が偶然に一致をしたんですね。
 私も「花のお江戸」に住んでいたときに、師匠から直接速記文字の指導を受けましたが、法則はかなり細かい部分まで説明をされていました。師匠のところへ遊びに行くと新しく研究をされた速記の法則説明が始まると5〜6時間はあっという間に過ぎてしまいましたね。電話で「速記文字の説明」をされることもありますが、また説明の仕方が非常に上手なんですね。電話をとおして頭の中に速記文字のイメージがわいてくるんですね。
 私の「速記仲間」にも、該当者が数人おりますけど。

2.食糧費を削ってでも、速記のために使う。そのために餓死しても本望と考える。
※餓死をしたら楽しい「速記道楽」できませんので、最低限「食糧費」だけは残しておきましょう。これは「速記に対する意気込み」なんですね。
 古人いわく「腹が減っては戦ができぬ」。管理人いわく「腹が減っては速記道楽ができぬ」です。

3.家族を捨てても、速記を取る。
※家族は大切にしましょう。何事をなすためにも家族の絶大な協力が大切です。
 昔、女房殿に「私と速記とどちらが大事なのか?」と問いつめられた御仁がいたそうな。その御仁、答えに窮していわく「速記だ」と答えたら、女房殿は相当怒っていたそうな。参考までに女房殿も速記学校の卒業生だと伝えられております。
 どちらも「大切なもの」だったということでしょうね。

4.知識は奥深く、計り知れない。
※私が尊敬をしている「大先輩」は、速記に対する知識が深すぎて計り知れませんね。速記術、速記実務、速記研究、速記教育、速記学等々、とにかくすばらしい人ですね。私もその「大先輩」の前に出たら、今でも「ヒヨコ」なんですね。ちまたでは「速記界の神様」として崇められております。
 私も高校時代から、この「大先輩」には速記方式を超越して長年面倒を見ていただいているんですね。
 管理人いわく「速記は人との出会いであり、また人との別れである」と……。

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