■2003/12/23 (Tue) 速記文字を改良する方法 速記を練習していると必ず書きにくい速記文字、間違いやすい速記文字などにぶつかります。これらを解決するには下記の方法があります。1.同式の中でいろいろな資料を収集する。2.自分で自由に速記文字を改良する。3.他式の資料を参考にする。これらの方法には一長一短があります。1.の方は、他の資料を収集することに時間がかかりますが、好きな速記文字を選択できます。2.の方は、時間をかけて自分で好きな速記文字に改良しても、既に他の人が使用している場合があります。3.の方は、習得をした方式に関係なく、他式の法則を取り入れる方法ですが、現在では、速記関係の本などはなかなか入手が難しいので、この作業は困難になりつつあります。4.手っ取り早い方法は、速記法則を熟知している指導者に聞くことです。共通して言えることは、いずれも自分が習得をした速記法則に熟知をしていなければできません。
■2003/12/21 (Sun) 基本文字の覚え方 基本文字の覚え方には、いろいろな方法があります。テキストを見ながらノートに基本文字を書く練習をすることはもちろんですが、私が速記学習時代に行った方法をご紹介しましょう。まず、模造紙を2〜3枚を用意します。模造紙に鉛筆などであらかじめ基本文字を書きます。模造紙にマジックで速記文字を書きます。2〜3枚を書いて、一番きれいに書けたものを使用します。ここまでは、何の変哲もない「基本文字表」です。これは学校祭などで壁に貼っている展示物と同じです。でき上がったら天井に画鋲で貼りつけます。基本文字表を貼りつける位置は寝ている頭の位置です。目が覚めたときに、最初に見るのが「基本文字表」です。また眠るときには、1日の最後に見るのも「基本文字表」です。毎日、最低10分間は眺めるように習慣づけます。これを何ヶ月間を続けると「基本文字」は自然に覚えることができます。
■2003/12/21 (Sun) ステノワードも「お宝」? 平成3年10月に早稲田速記で「ステノワード」を開発しました。「スピードワープロ」の前身です。まだワープロ専用機が盛んな時代です。本体はデスクトップ型の「キヤノワードα370」です。JISのキーボードを接続すれば、何の変哲もない普通の「ワープロ専用機」です。ステノワード用のキーボードを接続すれば見事に「ステノワード」へ変身!というマシンです。本体の「キヤノワードα370」は平成3年5月に発売されております。平成6年3月にPC-9800シリーズ(NEC)用のキーボードが発売されました。現在ではキヤノンα370用の「ステノワード」を持っている人はいないと思いますが「ステノワード一式」(本体、キーボード、操作マニュアル3冊、テキスト4冊)は「幻のお宝」?になるんでしょうね。機械速記?電子速記?における草創期のマシンですから「博物館」行きでしょうね。
■2003/12/20 (Sat) 速記用シャープは「お宝」? 「日本の速記」の平成2年1月号に、速記用シャープ(日進堂文具株式会社製)OTTO(オットー)が製造中止のお知らせが掲載されております。もう「幻の速記用シャープ」という感があります。現在、この「速記用シャープ」を使用している速記者は少ないと思います。ましてや「未使用」ともなれば、「幻の一本」?で、速記界では「お宝」?になりそうです。初期の「速記用シャープ」は、芯の太さが1.1ミリという特殊な「芯」で日進堂が製造していました。種類も1号〜5号までありました。途中から0.9ミリの芯が使える製品が一般化されました。私は日進堂以外の製品を使用したことはありませんが、他にも、共立文具製作所の「エスプリ」や「パーリアメント」などがありました。年代的には、エスプリが昭和33年10月ごろに広告が掲載されておりますし、オットーが昭和40年5月ごろから広告を掲載しています。PARLIAMENT(パーリアメント)は昭和7年9月ごろからです。
■2003/12/19 (Fri) 得をしたのはだれ? 昭和56年5月16日に、東大・赤門前の古書店で「早稲田式速記講義録」(昭和30年版)の第1巻〜第9巻まで入手しました。ところどころ、赤線を引いている程度です。前の持ち主が勉強をした形跡があります。本の保存状態はよい方です。古書店では最上段の右端に「早稲田式速記講義録」が置いてありました。客が一番目がつく場所ですね。店主に値段を聞いて驚きました。何と500円です。店主に理由を聞くと「売れないから」とのことでした。現在では、速記の本は貴重品?になりつつありますので、「お宝」かもしれません。さて、この買い物で一番得をしたのは「古書店」?「道楽兄ちゃん」?どちらでしょう。※当時は「おやじ」ではなく、まだ「青年」?です。
■2003/12/18 (Thu) 「速記道楽」について 小池喜三郎著「最新式グレッグ速記法」(昭和31年10月20日 初版発行 研究社出版株式会社)という英文速記の本をご存じの方も多いと思います。「はしがき」には「私は道楽に英語の速記を始めた。こんな面白い便利なものはない。殊に生きた英語を使用するものにはぜひ必要である。道楽に始めたものが止められなく、終に本物になって、今は生きた英語を使う上にこんなに役立ち便利なものはないと、自分ながらも意外とするところである。」(原文のまま)と、書かれております。グレッグ式を道楽で始めたというのはすばらしいことです。元祖「速記管理人」?と言っても過言ではないでしょう。私が「最新式グレッグ速記法」を入手したのは、昭和43年です。グレッグ式を勉強するためではなく、英文速記に興味があっただけのことです。この本は、グレッグ式を日本語で解説をしている本です。私が東京に住んでいるときには神田の古書店でよく見かけました。
■2003/12/17 (Wed) 「本」は買うもの?借りるもの? 何の本でも、共通して言えることですが、本は「買うもの」「借りるもの」のどちらでしょう。私が今まで図書館から本を借りたのは1回だけです。私は欲しいと思った本を買うことにしております。もし、その本がなければ、1冊コピーをすることにしております。借りた本は、期限が来たら返さなければなりません。本を買っておけば、火災に遭わない限り、一生涯手元に置くことができますし、必要になった場合にはいつでも読むことができます。今すぐに、その本を読むかどうかは別にして、何ヶ月後、あるいは何年後に読むかもしれませんし、一生涯読まないかもしれません。私は本に関しては「貪欲」なようで、何の分野の本でも興味を持ったら自分のものにしたい、という欲求が強いようです。必要がなくなったら処分をするだけのことです。速記関係の古書収集は「趣味の域」か「道楽の域」かその線引きはわかりませんが、特に速記関係の本だけは集まりましたし、速記仲間からいろいろと提供をいただいております。まだ、速記関係の本だけは処分をしたことはありません。
■2003/12/17 (Wed) 速記の本は貴重品? 「日本の速記」の平成15年12月号には「速記ミュージアム構想の提唱」について掲載されておりました。その中で、「速記の本が貴重品になってきました」と書かれておりました。確かに速記の本を書店で見つけることが難しくなっております。私が住んでいる「○○市中央図書館」のホームページで速記関係の本が何冊ぐらい置いているのか検索してみました。検索の結果は書庫に眠っているものを含めて8冊でした。人口の割合には、速記関係の本が少ないことに驚きました。古書店でも、速記関係の本を見かけることができなくなりました。1.速記の本が売れないから、店頭に置かない。2.速記の本を仕入れることができない。その辺の事情はよくわかりませんが、一般のルートで速記関係の本を入手するのが難しくなりました。速記の本は「貴重品」で骨董的な価値があるということになりそうです。一般書店や古書店で、速記の本が簡単に入手ができなければ、速記を学習したくても本がないのですから、速記学習者が減るのは当然です。
■2003/12/15 (Mon) 「速記」を題材とした小説 小説の中には「速記」を題材とした作品と、題材の中に「速記」を一部分取り入れた作品があります。速記を題材とした「小説」は、速記関係者でも余り知られておりません。中根式速記協会機関誌「速記時代」には、花木かおる、花樹薫さんが、執筆されたものが掲載されております。※「速記時代」は、昭和62年10月号まで、月刊誌として発行されていました。現在は「休刊中」です。★椰子と速記と兵隊(昭和37年11月号〜昭和38年3月号)★速記の条件 第1部(昭和38年4月号〜昭和38年12月号)★わんぱく速記部(昭和39年1月号)★速記の条件 第2部(昭和39年2月号〜昭和39年5月号)★熱血感動よみもの=旗紅に燃ゆるとき(昭和39年7月号〜昭和39年10月号)★ぼくはノートの王様だい(昭和39年12月号〜昭和40年3月号)★合歓の花咲けど(昭和40年5月号〜昭和40年7月号)★青い空の速記(昭和40年1月号〜昭和42年7月号)★負けて勝つ(昭和43年3月号)★銀座の飛び魚(昭和43年7月号〜昭和44年9・10月号)★燃ゆる太陽(昭和45年1月号〜昭和50年1・2月号)が掲載されていました。「速記時代」には、その他にも上談 下談 作★インツクキ君(昭和32年6・7月号〜昭和33年2月号)いわたに・さだよ 作★ソツキ・スキーさんの旅(昭和32年11・12月号〜昭和33年5・6月号)地方の一高校生 作★速記部誕生(昭和43年4月号〜昭和43年5月号)↑現在、速記界にいる方なのでプライバシー保護のために、名前は伏せておきます。などがあります。以上は中根式関係者が書いたものです。また元・衆議院速記者養成所の教官・谷田達彌 作★白い前掛↑は、速記関係者にはお勧めの一作です。などもあります。
■2003/12/14 (Sun) 「速記方式学入門」末尾の「参□□献」について 参考文献日本速記者名鑑(昭和28年度)日本速記協会発行日本速記者名鑑(昭和38年)日本速記発表八十周年記念会発行日本速記者名鑑(昭和58年)日本速記百年記念会発行昭和35年度会員名簿・日本速記協会全国地方議会速記者名簿(昭和43年)第20回全国議事記録事務研修会日本速記百年記念誌(昭和58年)日本速記百年記念会速記和歌山−速記発表百年記念特別号−(昭和57年)日本速記協会和歌山支部・和歌山速記士会日本速記方式発達史(昭和17年・日本書房)武部良明速記文字集(昭和53年・菅原速記研究所)菅原 登国語速記史大要(昭和26年・日本速記協会)武部良明萬国速記史(昭和55年・大阪早稲田速記専門学校)兼子次生速記研究(平成2年・速記文化研究所)兼子次生現代国語速記法における速記符号文例集(平成六年)速記懇談会速記符号集(平成五年)社団法人日本速記協会です。