■ 2007/07/07 (Sat)  資料紹介 「みんなの速記」小委員会答申 5

〔年次計画について〕
 平成24年10月28日には速記発表130周年を迎えるので、平成20年度から平成24年度に至る5カ年計画を策定し、「個人利用者」及び「みん速推進者」の増加を図るべきである。
 具体的には、平成19年度の目標として、下記(1)〜(4)項を速やかに実行に移す。
(1)「個別テキスト」の作成
 各方式本部または「みん速推進者」が作成する。作成に当たって協会は適宜支援をする。
(2)「協会テキスト」の作成
 協会より速記教育者・研究者等、適当と思われる方に作成を委託するとともに、「速記の知識」を併用することも可能とする。
(3)「みんなの速記」推進活動参加方式の審査
 協会に「みんなの速記」推進活動をまとめる部門をつくり、そこで審査する。
(4)「みんなの速記」推進活動に対する支援
 協会から資金的援助を行うとともに、推進活動のしやすい環境を設定する。
 例えば学習希望者から連絡(電話、ホームページや掲示板への書き込み、eメール等)があった場合は、協会はその学習者の希望する地域、時間、速記方式等を把握し、該当すると思われる「みん速推進者」へ速やかに連絡する。
 また、「みん速推進者」は、その後の実施状況等を協会へ適宜報告する。
 平成20年度以降は、前4項をさらに充実させていくとともに、過渡期にある速記界を取り巻く状況の推移を見つつ、「みんなの速記」推進活動全般の充実を図っていく。
 なお、「(5)統一式について」は、引き続き調査・研究を重ねていき、実施することが妥当と認められた時点で速やかに実行に移せる体制を整えておくべきである。

〔付記〕
 これまでの速記習得は専門家としての技能獲得を最優先していたが、今後は個人の能力増進を図ると同時に、個人の趣味を充足し余暇を充実する「生涯学習」等の観点から速記を取り上げることがとりわけ重要な方向と考えられる。
 各地方自治体では「生涯学習」等の社会教育分野の充実を目的とし、教育委員会等が中心になり、子供から高齢者に至るまでを対象に各種講座を開催している。その方向からも「みんなの速記」が取り上げられるよう努力すべきである。
 さらに、生涯学習インストラクターという資格もあり、この速記部門を確立することも「みんなの速記」の推進に資する1つの方法であろう。
 また、この「生涯教育」に加え、学生に対する「学校教育(教科及び課外活動)」及び(6)の「文字・活字文化振興法」等を有機的に結びつけ、速記振興教育のモデルプランを育て上げることが「みんなの速記」推進活動を軌道にのせることにつながるので、さらに調査・研究を続けていくことが必要である。
 なお、今さら方式の違いを云々するまでもないが、練習は共同で行う方が効果的であるので、学習者が積極的にグループをつくったり既存の共練会等へ参加するよう、協会が率先して提唱・指導していくことも必要であろう。
                                【以上】

…………………………………………………………………………………………………
 今回は、長年速記教育及び符号研究に携わってきた者が中心のメンバーで発足し、進むべき大きな方向についての合意が得られた。
 なお、一般への広報・普及等の諸施策をスムーズに実施できるよう、将来的には発言記録に関して総合的に研究をする場を設け、その中に符号速記研究部門をつくり、さらに継続して調査・検討していくことが必要と思われる。

みんなの速記小委員会委員
*〔委員名略〕

出典:社団法人日本速記協会機関誌「日本の速記」平成19年7月号
■ 2007/04/29 (Sun)  傍聴筆記新法について

 黒岩 大・日置益著「議事・演説・討論 傍聴筆記新法」(明治16年7月 丸善発行)をPDFファイルで掲載いたしました。
 私が国立国会図書館で「議事・演説・討論 傍聴筆記新法」の原本を確認したのは13年以上前ですが、保存状態がよいので100年以上前に発行された書籍という感じがしませんでした。
 「傍聴筆記新法」の書名は速記関係者でも「日本速記百年記念誌」の「速記関係文献目録」及び「速記年表」で知っている程度です。
 「傍聴筆記新法」の内容まで知っている速記関係者は非常に少ないと思います。

 124年前に発行された書物がパソコンを使用してPDFファイルへ変換できるようになりました。
 二昔前なら、コピーしか方法がありせんでしたが、コピーでは紙がやけている部分は黒ずんだままです。

 スキャナで画像ファイルへ変換するだけなら、コピー機と同じです。
 OCRソフトで「ノイズ除去」作業を行うと、画像が鮮明になります。
 画像ファイルをPDF作成ソフトで変換して「しおり」をつければ作業が完了します。 
■ 2007/02/04 (Sun)  ガントレット式について

 森上富夫著「ガントレット式日本語速記術」のPDFファイルを掲載いたしました。
 ガントレット式のPDFファイルは、2回に分けて掲載いたします。
 後の作業になりますが、「速記道楽 保管庫」へ転送するには、3MB以内の容量です。
■ 2007/02/03 (Sat)  ウインドウズ・ビスタについて

 1月30日に新OSのウインドウズビスタが発売されました。
 ウインドウズ・ビスタが使用できるパソコンは、「ケイパプルPC」「プレミアム・レディPC」です。
     ケイパプル   プレミアム・レディ
C P U 800MHz以上   1GHz以上 
メモリー 512MB以上   1GB以上
H D D 条件なし     40GB以上(15GB以上の空き容量)
です。
 「ホームベーシック」(個人向け)、「ホームプレミアム」(個人向け)、「ビジネス」(企業向け)、「アルティメット」(個人・企業向け)のパッケージが出ております。
 大容量のパソコンでなければ「ホームプレミアム」が使用できません。
 「ケイパプルPC」で使用できるのは、最下位の「ホームベーシック」です。
 ウインドウズ・XPのサポート期間が2014年までに延長されました。

 新しいパソコンソフトは、ウインドウズ・XP以降の対応です。
 新しいOSへバージョンアップすると、パソコンソフト、スキャナ、プリンタなどが使えなくなるものもあります。

 今までXPで使用してきたパソコンソフトで、ビスタに対応していないソフトが使用できなくなります。
 使用できなくなったパソコンソフトはただの「ごみ」同然です。
■ 2007/01/12 (Fri)  雑感

 速記文字を改良する方法には、次のものがあります。
1.基本文字の入れかえ
2.速記法則の改良

 母式からの基本文字の入れかえは、何回も行うものではありません。基本文字の入れかえ作業だけで何十年も費やすよりも、新しい速記法則を改良する方が第三者には参考になります。
 基本文字を入れかえると「速記法則」の運用がしにくくなる場合もあります。ある法則できれいに速記文字が書けるのに、基本文字を入れかえると逆に書きにくくなる場合もあります。
 基本文字を入れかえるたびにテキストをつくりかえることは時間の無駄ですし、出版社からテキストを出している場合は、新版と旧版が書店の棚に並んでいることがあります。
 出版社は、初版だけでは元が取れませんので、2版、3版を発行します。
 テキストを分冊にすると、1巻だけ売れますが、2巻、3巻目は売れ残ります。これはガリ版で印刷をしていた時代から同じです。速記学習者が速記を途中で落伍するのは1巻目、つまり基本文字から省略法にかけての段階です。独習書、通信教育でも同じです。速記学校でも同様の現象が起こっております。
 私が中根速記学校へ入学してから、3カ月目には5人ほど中退しております。 
■ 2007/01/01 (Mon)  新しい年を迎えて

 新しい年を迎えました。

 ことしもどの資料をPDFファイル作業を行うか、本棚の中を探しております。

 当サイトでは、中根式だけにとどまらず後継者が途絶えた「手書き速記」をPDFファイルに残したいと考えております。
 コピーした資料は、ノイズ除去作業を行えば原本とほぼ同じ状態でPDFファイルに変換できます。
 ホームページへ掲載するには、後の作業(引っ越し)も考えてPDFファィルを3MB以内に容量をおさえなければなりません。場合にはよっては、1つのファイルを分割する場合もあります。

 ことしもどんな速記方式のPDFファイルを作成するかお楽しみください。
 PDFファイルによってはセキュリティを設定(印刷及びコピー制限)しますので、あらかじめご了承ください。 
■ 2006/12/31 (Sun)  平成18年度を振り返って

 年末に本家で使用しているOCNの「速記道楽」が手狭になりました。相棒と相談して分家の忍者ツールズへ「速記道楽 保管庫」をつくりました。
 当サイトは3MBで開店いたしましたが、3年4ヵ月で本家が狭くなり、古いファイルは分家へ14MB引っ越ししましたが、新しい原稿は本家に掲載していきますが、古くなったファイルは逐次分家へ引っ越しいたします。
 またサイトに未掲載のファイルも掲載しております。
 分家へ引っ越しに必要な1ファイルの容量は3MB以内ですので、これからの原稿作成も3MB以内に作成しなければなりません。

 個人的には、いろいろなメーカーのPDF生成ソフトを導入して、PDFファイルの実験を行いました。
 最終的にはアドビシステムズの「アクロバット スタンダード 8.0」に落ちつきました。
 「アクロバット スタンダード 8.0」で、市販のマニュアル(アクロバット スタンダード 7.0)を見ながら「しおりの階層化」「ページ分割・結合」「ページ削除・挿入」作業ができるようになりました。
 速記関係文献資料のPDFファイル作成作業には、必要最低限な作業です。
 いろいろなPDF生成ソフトで同じファイルを変換いたしましたが、容量の大きさが違います。特にホームページへ掲載する場合は、ホームページの容量が限られておりますのであらかじめ何種類かのPDF生成ソフトで変換してから、一番容量が少ないものを使用しております。 



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