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 例題(第4図)「2」の第2の例は何と読みますでしょうか?調べてみると

 第1音……テ……基本文字
 第2音……イ……位置
 第3音……○……不明
 第4音……ツ……加点インツクキのツの符号


 従って、これは「テイ○ツ」であります。この「○」の不明の部分は何を当て はめて読んだらよいかといえば、前例のとおり





 以下同じようにして50音を当てはめてあるのであります。そうすると

 テイアツ テイイツ テイウツ テイエツ テイオツ
 テイカツ テイキツ テイクツ テイケツ テイコツ
 テイサツ テイシツ テイスツ テイセツ テイソツ

 いか同じようにして種々に当てはめるだけでありますが、こういう中から前後 の文意に適当した言葉を見出していくのであります。前にも申したとおり書いた ものを一々こうして当てはめて読んでいてはとても大変でありますが、平素よく 使われる言葉に応用するのでありますから、それほど手数はかからず、大体即座 に読めるはずであります。人の書いたものを読むときでさえこの原理に従ってい ったら読めるはずでありますが、それが自分自身で応用して書いたものだったら、 なお一層よく判読できるのであります。この例などがもし議事録で出てきたなら ば「議案のテイシュツ」などと読めるわけであります。50音のみではなく、拗音 でも何でも入れて読むのであります。

 例「2」の第3例はどうでしょうか。これをまた当てはめてみると

 第1音……テ……基本文字
 第2音……イ……位置
 第3音……○……不明
 第4音……ク……加点インツクキ法のクの符号

 これも議事録などで練習している人でありましたら一瞬にして、なるほど、こ れは「テイコク」だろうぐらいは大体わかるはずだと思います。一々50音その他 を当てはめて繰るっていかなくとも大丈夫と思います。以下は何と読めるか読ん でいただきます。

 例題「2」の最後の例は何と読みましたでしょうか?

 第1音……ケ……基本文字
 第2音……イ……位置
 第3音……○……不明
 第4音……イ……加点インツクキ法のイの符号

 前に説明しましたとおり、この第3音目に適当な音を当てはめて読むわけであ りますが、この第3音は決して50音の清音のみではなく、濁音も半濁音も応用さ れるし、また前に説明したとおり、この例題の2番目を「テイシュツ」とも読ん だとおり、拗短音にも応用していけるわけであります。基本文字を当てはめてみ ると





などと第3音目には種々なる音を挿入してそれを前後の文意によって適当に判読 するのでありますから、その応用範囲は相当に広いのであります。ただし、くれ ぐれも前にも申したとおり、決してこんなに一々多数の音を当てはめてしかる後、 始めて決定するなどというものではなく、平素よく使いなれた言葉に応用するの でありますから、こんなものもわけなく判読ができるはずであります。

 これは大抵ケイザイであります。ケイセイ(形勢)などにも使えるでしょうが、 普通経済という言葉は我々はかなりたくさん使っているので、ケイザイぐらいだ ったらすぐ書きなれることと思います。


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