ところが、「連綴母音」で楕円状に結ぶ方法ならば、KとMの連結部分、つまりKの末尾の所まで、一旦休憩するがごとく、 筆勢の何かしらをリセットするかのごとく、それも離筆せずに一筆で書けてしまうわけである。
「この方法はいいぞ・・・、それにまた、楕円の袋のように結ばれた母音符部分が視認性の向上にもなっているとも言えそうじゃないか・・・」等々、 ある時、誰かに啓示が降りるようにしてこの方法が登場したのか? 「この方法、もしや、もしかしたら、田鎖綱紀の弟子の若林玵蔵のアイデアだったのでは?」などともふと思う。 「師」と「弟子」の「弟子」であるという部分、これはほぼ絶対視されたような時代のこと。 真実は当人のみぞ知る・・・で。
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