ミャンマー語(ビルマ語)の速記 လက်ရေးတုံ
転写するとka kha ga ga nga -- ka ki ku ke ko
sa s'a za za nya
省略
ta tha da da na
pa pha ba ba ma
ya ra(ya) la wa
da(ɵa) ha
ピットマン式とは線の方向がかなり違う
A manual on Burmese shorthand より引用
yaとraが同じになるのは、ラングーンがヤンゴンになったことからも推定される。本来のraの文字がyaの発音になっている。どういう経過かはわからない。
ユニコードには領域が確保されて文字コードも決まっているが、ウインドウズ7でもフォントが入っていなかった。ウインドウズ8でようやくフォントが入るようになりました。
ウインドウズ8のフォントを使い、表を書き換える予定です。ミャンマー語の点字はウインドウズ8で新規に作りました。
大英博物館の図書目録と英国図書館OPACによると、
SHUTTLEWORTH(Edward Cheke Smalley)Manual of shorthand in Burmese. Govt.
Printing: Rangoon,1908.
「ビルマ語の速記術」……ラングーン、1908年
ビルマ語の速記を英国人が1908年には作っていたことがわかる。
同じく、大英博物館の図書目録と英国図書館OPACによると、
SHUTTLEWORTH(E.C.S.)A Manual on Burmese Shorthand. Rangoon,1910.
「ビルマ語速記術」……ラングーン、1910年 表題が変わっていることと、頁数が若干ふえている。
インターネットでのデータによると
1912年 Easy Burmese shorthand/ Mon Cu Hun
Lvay ku so mran ca'a tui kok re nann ビルマ語の転写が出ている。
同じく、大英博物館の図書目録によると、
SHUTTLEWORTH(E.C.S.)A Manual on Burmese Shorthand. pp.30 Rangoon,1923.
「ビルマ語速記術」……ラングーン、1923年 さらに頁数がふえた。
Indian Office Library Commonwealth Relations office.によると
Shorthand Burmese. Clark(A.)
Burmese shorthand in three lessons. pp.13.Rangoon 1919.
「ビルマ語速記」 ビルマ語速記3課 ラングーン ……1919年
1933年にMon Un Phe 著 Mran mālak re tui(Burmese shorthand)が出ている。
1940年にMaung Ohn Chien 著 Let twei myanma akhakaya let hneit set myet hna
hlwe yalk niが出ている。
(Let twe?i myanma akhaka?ya let hneit set myet hna? hlwe? yalk ni?)
1950年にAung Win 著 Aung Win Let yei to が出ている。
1959年にGruih tu lak re tui : a cui ra'asi 'a mhat pru E Komārhay Kolip'
saddā nannが出ている。
符号についてはわからないが、インドと同じようにピットマン式の可能性が高い。
Wikipediaによると
Zwe Ohn Chein という人の紹介が載っている。
1910年マンダレーで生まれた。ピットマン式の速記を学び、ビルマ語の速記をつくり、1956年には速記大学(カレッジ)を作った。1979年に亡くなった後は妻が1997年まで運営していた。
ビルマ語について
ビルマ語は漢語のように声調のある言語であるが、語順は日本語のようにSOVの構造になっている。
文字は、インドのデーヴァナーガリー文字の系統である。横線を無くした円い文字を使っている。
ピットマン式速記の形と非常に似ている。
日本では東京外国語大学と京都大学にビルマ語速記の本がある。