帝国盲教育 昭和十年一月号 第六巻 第二号

東京盲学校略字研究案の発表に対する意見

東京盲学校 澤田 慶治

1、.鍼按に関する専門語はなるべく各科に通じて使用される4マス以上の語を選定し、一般用語はなるべく副詞、接続詞の最も多く使用するものにて4マス以上を要する語を選定する。
2、鍼按用略字はすべて2マスを使用して、だいたいにおいて頭文字の前に文字を構成せざる符号を付して略  字たることを明らかにし、かつ相関連する語については同形の符号を付する。
3、一般用語は、頭文字は連想に便なるその他の文字の前になるべく記憶しやすい符号を付しすべて2マスを 使用する。

広島県立盲学校  八尋 樹蒼

 すこぶる・・・する きはめて・・・き はなはだ・・・は しかして・・・しか すなはち・・・す なんとなれば・・・なば べからず・・・べ  したがって・・・した いちじるしい・・・いし  もしくは・・・も  しかしながら・・・しら 
 ごとし・・・ご  あるいわ・・・あわ  ゆへに・・・ゆ  しばらく・・・しく

  等の例を挙げているが、国語読本を調査した結果は、文全体からしたらほとんど略字の効果がなく、使うこ とに否定的である。但し、専門用語の略字は別である。

大分県立盲学校  塚田 武徳
 (語彙の選定)
 頻繁に用いられる言葉。 語尾の変化がない言葉。点字で3マス及び4マス以上を要す言葉。今時の選定では100内外にする。
 (略字構成の方針)
 
従来使用されたものは、そのまま使用する。
新たに考案されるものは、読み書きの容易さといかなる略字あるかを想像できること。

 
第一類 助数詞、円、厘、平方米、立方米、米平方、米立方、パーセント等。
 第二類 主として3マスからなる語は1マスの略字ととする。
 第三類 4マス以上からなる語は2マスの略字とする。 原語の第1字を使用したときは、456の点。
      原語の第2字を使用したときは、46の点。 原語の第3字を使用したときは、6の点。 原語の第4字       を使用したときは、56の点。  原語の第5字を使用したときは、56の点。



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新潟県立新潟盲学校  高橋 幸三郎

大阪市立盲学校  八木 米蔵

東京盲学校略字研究案