その結果当然現行マ行符号に抵触する。そこで自然カ、コに使用した横行直線 がマ行に置きかえられる。



 しかしこの場合、比較的使用度の高いモについては、やはり従前の曲線を残し ておきたいという郷愁に似たものが強くあった。さらに、ムは加点直線でなくて も、従前のムを踏襲してよさそうである。(第10図によっても、クは従前どおりの 濃直線にしているため、加点曲線の従来のムが遊んでいる)
そこでマ行符号については第11図のような構想が浮かんでくる。第9図で示し たコの線をム、メ、モに当てるわけだ。そうなると、コの符号を横行曲線とすれ ば、カ行符号は第9図の案から第12図のごとく変更される。






 第11図、12図をもとにして、コに上向き横行曲線を持ってきたことによって抵 触するナ行のネ、ノに、横行直線を配して調整を図ると第5図に示すようなもの になる。これにより横行線においては、
    現行┌ 直線2本                私案┌ 直線4本
        └ 曲線10本  計12本            └ 曲線8本  計12本
となり、絶対数には変化はないが、私案では曲線数が減少したのにかかわらず書 体においては、むしろ横行曲線が強調されるに至った。



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