がツノ出しになっております。
 (3)は中根速記学校で指導された符号でありまして、3音目のツとチが同じ形になって おります。キの3音目が、詰音と同じように尾部交差になっております。
 (4)は稲垣先生の符号でありまして、2音目のツとチは同形になっております。2音目 の小楕円は書きにくいものですから、結び小円になっております。
(5)は森先生の符号でありまして、クは正親先生と同じように小丸カギになっておりま す。
(6)は植田先生の符号でありまして、2音目のツ、チは結び小円で同形になっておりま す。2音目のキは小丸カギになっており、3音目のキは尾部交差になっております。

 16番目の助詞に入ります。ハ、ス、カ、ニ、ヲ、モ、デ、ガ、シ、ノの順になっており ます。1番目は正親先生、2番目は正世先生、3番目は中根速記学校、4番目は稲垣先生、 5番目は森先生、6番目は植田先生の順になっております。
 ハについてですが、植田先生は正側に小円をつけております。
 正親先生のスは不明でありまして、稲垣先生、森先生は大円に加点をしております。植 田先生は正側に大円の中に加点をしております。
 カについては植田先生は正側につけております。
 ニについては中根速記学校ではキの方向に楕円をつけております。稲垣先生は楕円の後 ろが空いております。植田先生も楕円の後が空いております。
 ヲについては中根速記学校ではフの方向に楕円をつけております。稲垣先生は楕円の後 ろが空いております。植田先生は尾を切ってヲとしております。
 モについては稲垣先生は真っすぐに切っております。植田先生は、小丸カギをつけてお ります。
 テについては森先生は結び大楕円になっております。植田先生はテとデは同形ですが、 直線のテ、デのときはタの字を逆に書いております。
 デについては、森先生は大楕円のままで、先ほどのテと逆になっております。
 ガについては、正親先生は大円でしたが、正世先生によってチとカの短線に改められま した。
 トについてはキの方向にはじいております。中根速記学校、稲垣先生、植田先生はフの 方向にはじいております。
 ノについては、植田先生は180度、30度の直線に対しては基本文字のノを使っておりま す。
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