の場合はこのようになります。

 31番目の摘記略法は、植田先生の符号でありまして、「中根式速記法原理」に出ており ます。オモウはオだけを書いておりますので頭音摘記になります。カンガエはエだけを書 いておりますので、尾音摘記になります。オナジはオとジを書いておりますので頭尾音摘 記になります。モクヒョウはモクだけを書いておりますので前音摘記になります。ゲンザ イはザイだけを書いておりますので後音摘記になります。アラユルはアとユだけを書いて おりますので択音摘記になります。

 32番目は中間小カギであります。正親先生は特殊略法という言葉を使っております。文 例は見当たりません。正世先生は「通俗中根式速記法」では中間小カギという名前を使っ ております。正親先生は和語のみに使っておりますが、正世先生は四漢字熟語にまで及ん でおります。例えばコクムダイジン  ソウリダイジン  というふう に使っております。中根速記学校では和語のみに使っております。トリカエシ、トニカク   というふうに使っております。

 33番目の連続交差略法でありますが、ヒモカギ法とも呼んでおります。これは中間小カ ギが発展したものではないかと思います。例えばイチニチモハヤク  とか和語にも使 えますし、またコンピュータ  のように外来語にも使えます。フェリーボート   ヒヲミルヨリアキラカ  ヒヲミルヨリモアキラカ  というふうに 区別するときは点をいれます。イチニチモハヤカランコト  とか、 人によっていろいろな使い方があるのもおもしろい方法だと思っております。またイチニ チモハヤクは  このように書きますが、中間小カギの変形として  とか   というものを使ってたの言葉をあらわせないものかと考えております。

 34番目の冠上略法は中根速記学校で指導されたものであります。前の符号にかぶせて、 ウン、ジョウを省略する方法です。例えばシャカイウンドウ  ケンコウジョウ タイ  コクサイジョウセイ  というふうに使います。
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