アマチュア速記の場合は、文部科学省認定速記技能検定試験の3級(分速240 字×5分)及び4級(分速180字×5分)の実力があれば十分です。速記学習の程 度によって利用方法は幾らでもあります。プロ速記者養成を目的としなければ、 速記法の全体系を指導する必要もなく、初歩的な速記法体系だけで十分です。
 3級程度の速記力ならば、口述・秘書、勤務先会議の要点速記。4級程度なら ば講義のノート、電話のメモ、原稿の下書き。5級及び6級ならば日記などの利 用法が幾らでもあります。
 最近はパソコンが普及をしておりますので、高頻度の言葉や固有名詞に対して は速記法則を応用した単語登録をする方法もあります。ほとんどの速記者は、反 訳のときにはパソコンの単語登録機能を利用して入力の速度を上げております。 一例になりますが、わく=我が国、こみ=国民、けほ=憲法、かけ=関係、しの =私の/しかしながら、もん=問題、……などがあります。これらの方法は全速 記法の理論体系を知らなければできません。


速記と年齢

 速記学習において個人差があるので年齢的なものはほとんどありません。
 ただ、アマチュアの場合で社団法人日本速記協会技能検定試験3級レベルの実 力でしたら余り年齢を考える必要はないと思います。
 若い世代と中高年とは、同じ学習時間で練習した場合には、若い世代の方が上 達するのは早いと思いますが、個人差があるので一概には何とも言えません。
 速記学習時期には初学者が何歳であったかもありますし、国語力の問題と関係 してきます。
 例えば3級程度になるには、若い世代が1年で到達をするとしますと、40代、 50代では2年から3年はかかります。
 速記学校の夜間部における生徒の年齢層は18歳から26歳ぐらいです。この程度 の年齢差ですとほとんど差はありません。速度的に差が出るのは個人差だけです し、途中で落後するのも年齢には関係がありません。
 私の同期生には50代の人もおりましたが、年数をかければ3級に到達をします。 要は速記を諦めないことが大切です。


速記学習年齢

 速記を学習する年齢は何歳からできるかは、指導条件によって異なります。
 通信教育、スクーリングなどの条件をつけると小学校の5年生以上ということ になりそうです。

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