興味のおもむくままに


さて、ここで紹介する「折衷派日本語速記」は、私が自身で使う個人専用用途のいわゆるカスタマイズ・バージョンとして、 少しずつこしらえたものです。
初めて速記を学んだのは早稲田式の通信教育を通じてでした。1976年3月よりのことです。 その後、何を思ってか、私は興味のおもむくままに、何年にもわたり以下に挙げる方式を少しずつ学んでいきました。
中根式、石村式、モリタ式(いわゆる戦前のある時期の衆議院式)、 田鎖76年式(田鎖式の創始者 田鎖綱紀の子息 田鎖一の開発によるもので、さらにその子息 田鎖源一が継承)、V式
英文速記→Gregg式、ピットマン式、Teeline式


また、速記符号の世界に魅せられた私は、その勢いのまま、自らも速記をこしらえたりしてきました。
示唆式(単画派)、EPSEMS式(複画派)、PGTH式(単画派)
英文速記→EPSEMS式(英文用と日本語用あり)、 現状無名の方式(Pitman式同様の濃淡区別のある方式、母音はGregg式のような連綴タイプのもの)


田鎖綱紀以来、弟子の「若林玵蔵、酒井昇造、林茂淳」といった弟子たちが、速記の実務での実用化に果たした役割はかなり大きく、 綱紀がこしらえた速記のままでは、実際の実務では到底役にたたなかったわけです。
日本語の発言スピードに追いついて全言を書きとめられるようにするために、彼ら弟子たちは、相当の苦労をしたことは想像に難くありません。



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