8.拗短音・拗長音記法


学習のポイント

 拗音とは2音が同時に撥音をされるものであり、拗は訓読みにすると「ヒネクレル」とか「スネル」と読みます。
 また、速記文字もそのとおりヒネクレています。拗音の特徴として、その音によって頻度が非常に差があり、変わった性格をもった音が目立つのも拗音の特徴です。
 拗音には「拗短音」と「拗長音」があります。従来の中根式では拗長音、拗短音、長音を一緒にして「長拗音」と言っております。
 カ行にカギをつけて
   キャ  キウ(キュー)  クー  ケウ(キョー)  コー
の形で指導をしていますが、この「入門」では長音、拗短音、拗長音に分けております。
【原則】
拗短音
1.拗短音第1列は、ア列符号の頭部に大カギをつけてあらわす。
2.拗短音第2列は、「キュ」「チュ」は拗長音「キュー」「チュー」の反対側(負側)に大 カギをつけてあらわす。「シュ」は例外。そのほかは拗長音の大カギ内部に加点をしてあ らわす。
3.拗短音第3列は、第2列を6u化することによってあらわす。
拗長音
1.拗長音第1列は、拗短音にアの符号をつけてあらわす。
2.拗長音第2列は、イ列符号、第3列はエ列符号に大カギをつけてあらわす。
3.前符号の関係で大カギの書きにくいときは、大カギを適当に変化をさせる。

 拗長音が終わったら文章練習をしましょう。

〔第10図〕
第10図−1 第10図−2 第10図−3 第10図−4 第10図−5

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