さて、Taylorの基本符号には、まず、1本の単純な線(ストローク)のような符号がある。 (→以下、 タイプAとする) また、このタイプの符号の頭部に「円やフック」(サイン)などを付した符号がある。 (→以下、タイプBとする) 例→ [m] (子音) =タイプB 例→ [s] (子音) =タイプA 例→ [t] (子音) =タイプA ここで仮に、「母音は符号末尾にサインを付す」ということにすると...、つまりGregg式タイプの連綴母音を用いると、少なからぬ問題が生じる。 例えば、「母音[i]は小円」と仮定する。 例→ [i] (母音)…… ←母音[i]は小円 これらを全部使いmistと書くと、mistともmmtとも読めてしまう。 例→ mist ![]() また、仮にmimtという単語があったとして書いてみる。 すると、mimtとは読めるものの、綴りが変になってしまう。 例→ mimt ![]() これでは速記方式としての理論体系自体が破綻する。 「Taylor式のまま、母音を円やフックで構成すること」には無理がある。 |