Gregg式は少なくとも米国を中心とする使用圏では優勢で、十分過ぎるほどに優秀な方式だ。 連綴母音ということで、離筆なしに子音と母音、つまり1つの語が書けてしまう。 このあたりは、私がイメージする個人メモ用途の符号として好ましい。 翻って、Taylor式やPitman式はどうか? Taylor式の大ざっぱ過ぎる母音Pitman式の離筆母音、いずれもいささか難を感じる。 Taylor、Pitmanの両者とも、子音の長さの区別はない。 この点は私が支持する点。 個人メモ用途なのだ。 Taylor以前の英国方式の多く(ほぼ全てに近い)は「長さ1種」、つまり普通文字の感覚とさして変わらない。 この点が魅力。 母音は連綴タイプにしたい。 Taylor式のような符号にこれを重ねるのは無理だ。 ということで、Pitman式に近い子音符号、プラスGregg式タイプの連綴母音だ! ただし、長さ1種の採用で生じる「必要悪ならぬ必要善」こそが、符号濃淡の存在。 濃淡を許さないと線が足りない・・・・、濃淡さえ受け入れれば何とかなる。 濃淡採用による判読上の問題点は、頻出語を中心に対策を打てばよい。 |