18  EESSの前提となる研究=子音は長さ1種、母音は連綴


Gregg式は少なくとも米国を中心とする使用圏では優勢で、十分過ぎるほどに優秀な方式だ。

連綴母音ということで、離筆なしに子音と母音、つまり1つの語が書けてしまう。

このあたりは、私がイメージする個人メモ用途の符号として好ましい。

翻って、Taylor式やPitman式はどうか?

Taylor式の大ざっぱ過ぎる母音Pitman式の離筆母音、いずれもいささか難を感じる。

Taylor、Pitmanの両者とも、子音の長さの区別はない。

この点は私が支持する点。

個人メモ用途なのだ。

Taylor以前の英国方式の多く(ほぼ全てに近い)は「長さ1種」、つまり普通文字の感覚とさして変わらない。

この点が魅力。

母音は連綴タイプにしたい。

Taylor式のような符号にこれを重ねるのは無理だ。

ということで、Pitman式に近い子音符号、プラスGregg式タイプの連綴母音だ!

ただし、長さ1種の採用で生じる「必要悪ならぬ必要善」こそが、符号濃淡の存在。

濃淡を許さないと線が足りない・・・・、濃淡さえ受け入れれば何とかなる。

濃淡採用による判読上の問題点は、頻出語を中心に対策を打てばよい。

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