執筆者: 平野 明人 (EPSEMS速記法考案者)
2018/5/28
テーマ:田鎖76年式速記法について

田鎖綱紀の真実

あれやこれやと推察し自得し
   
…(略敬称)


   綱紀は少なくとも最初の発表から約11年後の1893年(明治26年)11月には「新式速記術」で「サ行、タ行」に「右上、左下」方向のいわゆる「斜線」を用いている。

これは熊崎式あたりからの動きと思われる向きもあるかもしれないが、大きな流れとしては綱紀から始められているようである。

この「新式速記術」における50音符号は、その約20年後に出された1913年(大正2年)の「大日本早書学邦語速記術」における50音符号と大差ないことからも、 綱紀なりの自信をうかがい知ることができる。


松本清張(作家)の口述速記をしていた福岡隆が書いた速記符号の体系もこれに近いものである。
(エ列符号など、田鎖51年式の影響を受けたものとも推察される。)



― 目次 ―
  1. 綱紀の継承者
  2. 若林玵蔵らの改良
  3. 実務畑の流れとは異なる…
  4. 【 編集後記 】

 田鎖76年式速記法について…76nenshiki.pdf (139Kb)

 田鎖76年式 速記符号文例…takusari_.pdf (401Kb)