中根式関係者でも「加点インツクキ法」を知らない人がふえてきましたし、古
い中根式関係者でも知らない速記法則の1つだと思います。
加点インツクキ法は、中根式創案当初から「インツクキ法」の一部として使わ れた法則です。 中根正親著「中根式 日本語速記法(中根式速記法講解)」(大正5年2月発行 京都速記学校)の「インツクキ法」の42ページから62ページにかけて説明をされ ておりますが、当時は「詰音」もインツクキ法の一部分として含まれております。 「加点インツクキ法」は57ページから58ページに説明がされております。 現在、使用されている逆記で使用しているインツクキ法ととも併用されており ましたが、次第に整理をされていきましたが、中根正世著「通俗 中根式速記法」 (昭和2年11月15日発行 新日本速記学会=後の東京中根速記学校出版部発行) では、「加点インツクキ法」について掲載されておりません。 以下に紹介する「加点インツクキ法」は、中根正世先生が中根速記協会機関誌 「中根式速記」の昭和28年3月号から5月号に発表されたものです。 中根正世先生は中根速記協会機関誌「中根式速記」の昭和11年12月号に発表さ れております。図版の速記文字をみるとほとんど同じものと思われます。 加点インツクキ法の説明は前半と後半に分けて説明されておりますが、前半の 部分は中根正親先生が考案された「加点インツクキ法」です。 後半の部分が中根正世先生が考案された「加点インツクキ法」の部分です。 中根正世先生が機関誌に発表されたものは説明の内容が詳しく書かれているの で、12ページ以降には簡単な説明と図版を加えました。 |