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 速記符号の第三者解読→判読できなくなる確率が普通文字の場合よりも高い

A 普通文字 よほど乱雑に書かれていない限り、ほぼ全てにわたり読める傾向にある
B 普通文字とは異なる速記符号の諸事情


 「幾何派、草書派、文字派」 並びに 「複画方式、単画方式、 折衷方式」という分類

A 「幾何派、草書派、文字派」という分類
B 「複画方式、単画方式、 折衷方式」という分類


 第三者解読の対象となった速記符号=中根式速記 (単画方式=単画派)

A 単画方式として成立するための必要悪ならぬ必要善
B 単画方式であることによるメリットの一つ=縮記法の施しやすさ
C 符号頭部サインと符号尾部サインにより単画方式であることを最大限に生かす中根式


 中根式速記符号の第三者解読の難点を幾つか

A 同符号であるが、符号濃淡の違いのみで別の音になるものがある
B 点の有無のみで区別される符号があり、 点が省略された場合、 紛らわしい
C 濁音表示が省略されたり曖昧な場合、 紛らわしい
D イ (大円)とン (小円)の区別が不十分な場合、 紛らわしい
E 長音 (大フック) とク (頭部小フック) の区別が不十分な場合、 紛らわしい
F ン(小円)とツ (頭部小楕円) の区別が不十分な場合、 紛らわしい
G イ (大円)とキ (頭部有尾大円) の区別が不十分な場合、 紛らわしい
H ン (小円)とチ (頭部有尾小円)の区別が不十分な場合、 紛らわしい
I 助詞符号の区別が曖昧 〜は●〜も 〜も●〜で


 今回の速記者の書き癖を幾つか

A 長い符号と短い符号の長さが逆になっている場合がある
B 右上方向符号が水平方向気味に、 水平方向符号が右下方向気味になることがある
C 助詞「〜を、 〜に、〜と」の書き方の区別がかなり紛らわしい


 解読作業における最初の関門=解読者にとって未知の符号の読みを仮定し、証明する

A 正規の中根式とは異なる「助詞」の書き方と、その解を突き止める
B 摘記法による符号の読みを仮定し、 証明する
C その他、解読者にとって未知の書き方等による符号の読み (解) を突き止める


 「書かれた速記符号の乱れ等から来る解読の袋小路状態」をいかに克服するか

A 解読難の要因として最たるもの=速記符号の乱れ
B まずは読める箇所をどんどん解読していく
C しばらく寝かせる
D 正解訳が必ずこの世に存在する
E 書かれたものに忠実に訳す
F 書かれた文章内容の専門家(大学教授)によるアドバイス
G 解読依頼者より提供された資料等から判明した解
H 解読メンバー同士の見解の異なりと議論

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