6.指導者研修会開催について
 現在、中根式に限らず実務速記者や指導者でも「速記史」に対して非常に知識が低い人が多くおります。
 実務速記者や指導者に限らず、速記界全体を見ても「速記史」に対して非常に知識が低いのは残念なことです。
 中根式に限らず他方式の指導者の中には自己が使用している方式の創案年代、創案者、方式の系統を知らない人もおります。これは、その教授所で速記史を指導していないからだと思いますし、田鎖綱紀が、速記を発表した年代を知らない人もおります。
 速記指導法とともに速記史(西洋史及び日本史)を勉強する必要があります。
 指導者研修会は5日から1週間程度が理想的だが、実際には上記の科目を履修するのには少なすぎるかもしれませんが、指導者として必要最小限の内容だけを講習すればよいと思います。
 科目によっては講習をしなくても、教範を読むだけで十分に理解できますが、「速記指導実習」に関しては教範を読むだけでは理解できません。
 指導者自身が教範を読むだけで十分に理解ができるものばかりですが、問題なのは、指導者自身が真剣に文献を熟読するかどうかです。

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