7.使用文献について
 この「速記指導者養成計画案」において「速記指導者養成」を想定してみました。
 実際の運用に際して使用する文献における主な内容を紹介してみましょう。
 下記に掲げた文献は、速記指導者としての知識で必要最小限度の内容を列挙しております。
 いずれも熟読をするだけで十分に理解できるものばかりです。
 
速記概論関係
速記概論:大阪早稲田速記専門学校(兼子次生著)昭和54年3月20日発行
内 容
1.文字と文化
2.古代と現代の速記
3.速記の形態と用法
4.速記と書字材料
5.速記の基本原理
6.速記の定義
 
 
速記学関係
速記研究:速記文化研究所(兼子次生著)平成2年7月7日発行
内 容
1.速記の芽生え
2.速記という定義
3.速記手段
4.流派のいわれ
5.速記符号の書記方法
6.現行の分類とその定義
7.表記思想
8.創案者の線態嗜好
9.分類のレベルについて
10.符号形態観
11.符号価値観
12.基本思想の2大潮流
13.表記単位
14.発展過程
15.音の取り扱い
16.符号性質
17.全記法
18.縮記法
19.略記法
20.省記法
21.符号形態(連綴法)
22.線界処理
23.速記法設計
 
 
速記の科学:速記文化研究所(兼子次生著)昭和57年9月16日発行
内 容
1.書くいとなみ
2.速記法理論
3.符号式速記法理論
4.符号創出理論
5.符号書記理論
 
 
速記用語辞典:紀州速記研究所(吉川欽二著)平成8年12月20日発行
 
 
速記方式学関係
日本速記方式発達史:日本書房(武部良明著)昭和17年11月25日発行
内 容
1.序説
2.基本文字1
3.基本文字2
4.基本文字3
5.基本文字4
6.濁音の表示
7.拗音の表示
8.長音と促音
9.畳音の縮字
10.付帯音縮字
11.数詞の書法
12.省画の問題
13.略法の問題
14.速記方式
 
 
速記文字集:菅原速記研究所(菅原 登編)昭和53年10月1日発行
内 容
1.速記方式の基礎
2.各派のモデル方式
3.速記文字構成符号集
4.速記方式数
5.速記概論
6.速記方式別表
7.速記方式発表年代表
8.速記方式派別表
9.速記方式系統図
10.速記方式基本文字表
 
 
速記基本文字総覧:HP速記道楽(図版:管理人/データベース:編集長)
内 容
1.速記方式学入門
2.速記基本文字総覧
3.速記基本文字総覧別表
HP「速記道楽」URL http://www12.ocn.ne.jp/~sokkidou/
 
 
速記史関係
日本速記百年史:社団法人日本速記協会(武部良明著)昭和58年10月28日発行
内 容
1.日本語速記の成立
2.速記実務の発展
3.速記教育の向上
4.内部整備の努力
5.速記文化の復興
6.現在の情勢
 
 
速記の歴史〈西洋編〉:社団法人日本速記協会(向井征二著)昭和48年3月1日発行
内 容
1.古代〜中世前期
2.中世末期〜近世
3.近世(17世紀)
4.近世(17世紀)
5.近世(18世紀)
6.近世(18・19世紀)
7.近世(18・19世紀)
8.近世(18・19世紀)
9.近世(18・19世紀)
10.近世(19世紀)
11.近世(19世紀)
12.近世(19・20世紀)
 
 
速記指導関係
速記要訣:学校法人川口学園(吉川欽二著)昭和61年8月10日発行
内 容
1.上達について
2.練習の秘訣
3.聞き方と書き方の秘訣
4.読み方と訳し方の秘訣
5.練習方法について
6.速記の楽しみ方
7.上達のヒント
 
 
速記教育概論:紀州速記研究所(吉川欽二著)平成6年8月発行
内 容
1.速記教育ということ
2.速記法の指導
3.練習法の指導
4.悩みに答える
 
 
速記講話―速記を教える―:紀州速記研究所(吉川欽二著)平成6年8月発行
内 容
1.速記指導とは
2.速記指導の特徴
3.「反復」という要素
4.「速記行為」について
5.「速度」ということ
6.速記指導の3要素
7.指導者に要求されるもの
8.速記法における3要素
9.練習における3要素
10.学習段階の3要素
11.言葉の3段階の分析
12.速記文字指導に当たっての3要素
13.学習者の「性格」と「指導法」
14.指導における留意点
15.上達について
16.学習者の欠落部分のチェック
17.指導者と学習者の関係
18.学習時間について
19.「教材」について
20.「むだ」について
21.「速記」について
22. 速記の歴史・速記方式
23.速記文字の書き方の原則
24.「早稲田式」について
25.基本文字の位置づけと早稲田式の体
26.基本文字以前の指導
27.「儀式」について
28.清音について
29.拗音について
30.撥音・詰音について
31.変音・重音について
32.文章の書き方について
 
*早稲田式に関した説明を中根式に置きかえて熟読すると理解がしやすいと思います。
 
 
中根式関係
中根式速記法教範 速記法編:菅原速記学研究所 平成10年1月12日発行
内 容
T.予備知識
U.速記の概念
V.速記用語
W.速記の別名
X.速記史
Y.練習用具
1.清音記法
2.加点字記法
3.N尾音記法
4.濁音記法
5.半濁音記法
6.詰音記法
7.長音記法
8.拗短音・拗長音記法
9.インツクキ法
10.繰り返し記法
11.助詞記法
12.特定符号
13.加点法
14.ッテ・ッタ・ロウ
15.ウスヌムル尾音記法
16.コソアド語
17.短記法
18.接触動詞
19.前字利用法
20.符省法
21.1uイ尾音記法
22.1uN尾音記法
23.常用語
24.数詞
25.副詞
26.口語助動詞記法
27.摘記略法
28.接記略法
29.各行縮記法
30.9u略法
31.中間小カギ略法
32.連続交差略法
33.冠上略法
34.抄下略法
35.表意略法
36.頭部加点法
37.換記法
38.外来語記法
39.融合記法
40.交差略法
41.平行法
42.大カギ順記法
43.特定略法
44.国名・地名の書き方
45.特殊漢音縮記法
サイン符号のまとめ
 
*「中根式速記法教範 資料編」には中根式の指導者として、当然知っておかなければならない中根式関係の必要なことを掲載しております。
 
 
中根式速記法教範 資料編:菅原速記学研究所 平成10年1月12日発行
内 容
1.速記の歴史           
2.速記方式の基礎
3.速記方式史
4.中根式の歴史
5.中根式創案当時の思い出(中根正親)
6.大正速記秘話(花樹 薫)
7.我が生涯の詩と真実(中根正親)
8.中根正雄会長に聞く(兼子次生)
9.速記史再発掘U(中根正雄)
10.中根式の流派
11.中根式速記法講解(中根正親)
12.立案の根本方針(中根正雄)
13.基本線について(森卓明、中根正世)
14.速記はどのように教授すべきか(植田 裕)
15.新しい教え方(垣内勝司)
16.我が式の誇る省略法(池田正一)
17.福岡支部便り(中根速記協会福岡支部)
18.研究発表を待望す(池田正一)
19.地方における速記指導について(中根速記協会)
20.学習文例その他(熊田力三郎)
21.助詞の書き方について(中根式速記協会)
22.調査委員会の設置を(川村秀蔵)
23.昭和47年度臨時総会の御報告(中根式速記協会)
24.中根式速記の心理的構成(加茂秀雄)
25.曲線カ行と斜線タ行(植田 裕)
26.中根式改変是非論(星野義男)
27.50音符号に関する問題点(荘戸繁土)
28.中根式基本文字の優秀性について(森 卓明)
29.速記の進歩のために(川崎 明)
30.新しい書き方(池田正一)
31.動詞助動詞語尾省略法(稲垣正興)
32.最小線の考え方(稲垣正興)
33.第二助詞(中根速記学校)
34.特殊上段(中根速記学校)
35.逆記符号の省略(稲垣正興)
36.「あります」などの略字考(池田正一)
37.助動詞をきわめよう(森下 等)
38.衆議院式と植田派における一考察
39.中根式及び中根式系統についての評価
40.「日本速記方式発達史」抜粋)
41.指導者資格の認許制度
42.段位認定制度
43.速記教室開設・運営制度
44.指導者認定制度に関する改正案
45.中根式関係資料
46.速記指導者用問題「速記史」
47.速記指導者用問題及び解説
48.「速記史」問題五択
49.「速記法」問題
50.「速記法」問題解答
51.速記検定試験制度
52.指導者用文献
53.速記士法案
54.世界速記方式系統図
55.速記方式系統図
 
 
中根式速記法教範 速記法指導編:菅原速記学研究所 平成10年4月15日発行
内 容
1.速記の指導法・練習法(中根正雄)
2.速記法指導計画
3.速記法指導(プロ用及び指導者用)
4.速記法指導(アマチュア用)
 
 
中根式速記法体系(上巻・中巻・下巻):菅原速記研究所 昭和59年7月2日発行
内 容
1.中根式の流派
2.参考文献
3.符号について
4.清音記法
5.切り線法・ゆりつぎ法
6.曲線符号の連綴
7.繰り返し記法
8.濁音記法
9.半濁音記法
10.拗音記法(拗短音・拗長音)
11.長音記法
12.詰音記法
13.改良基本文字
14.ウ列加点文字
15.ア行表象法
16.頻出音節縮記法
17.ウスヌムル縮記法
18.S記法〔逆記・順記〕
19.加点インツクキ法
20.略画法
21.符省法
22.漢音縮記法
23.特殊インツクキ法
24.P記法
25.Z記法
26.和語縮記法
27.外国語縮字法
28.数詞
29.SF・SM記法
30.逆流・反転・借用
31.助詞
32.表象助詞
33.接触動詞
34.口語助動詞
35.指示代名詞
36.M・M記法
37.常用語
38.動詞
39.文末の処理
40.動詞
41.特殊上段(動詞)
42.形容詞
43.加点法
44.短記法
45.語尾利用法
46.連続法
47.前符号を応用するもの
48.上段
49.下段
50.〇ッテ・〇ッタ・〇ロウ
51.換記法
52.摘記略法
53.接記略法
54.中間小カギ略記法
55.連続交差略法
56.9u略法
57.極大線
58.超最大線
59.表意略法
60.指事略記法
61.冠上略法
62.抄下略法
63.頭部加点法
64.スミニヒカリシ記法
65.特定略法
66.交差法
67.円形法
68.同音平行法
69.表象法
70.後句省略法
71.併用略字
72.臨時文字
73.中根式関係資料
74.縮記法・略記法別称一覧表
75.状況記法
76.シンメトリー
77.逆・逆記法
78.楕円逆記
 
 
独習 学生速記:日本書房(武部良明著)昭和16年5月25日発行
内 容
1.速記文字
2.直線文字
3.弧線文字
4.特殊文字
5.添詞(1)
6.縮字子音
7.助辞(1)
8.数字(1)
9.添詞(2)
10.数字(2)
11.同列縮字法
12.動詞語尾(1)
13.助辞(2)
14.動詞語尾(2)
15.尾音縮字法
16.形容詞語尾
17.逆記文字(1)
18.逆記文字(2)
19.動詞活用
20.逆記符号(1)
21.逆記符号(2)
22.順記文字
23.縮字と略字
24.上段略字
25.特殊略字
 
 
中根式速記法研究:紀州速記研究所(吉川欽二著)平成9年9月9日発行
内 容
1.基本文字
2.インツクキ省略法
3.最大線省略法
4.重音省略法
5.助詞
6.上下段使用法
7.助動詞
8.中間小カギ法
9.求心法
10.ラ行省略法
11.同列縮字法
12.逆記文字
13.順記文字
14.数詞
15.外国音字
16.簡字構成法
 
 
中根式速記教程:学習院大学輔仁会速記研究会(笈川弘巳著)昭和44年10月3日発行
内 容
1.基本文字
2.詰音
3.長拗音
4.拗音
5.拗音+ク
6.第1助詞
7.動詞三段活用
8.インツクチキ法
9.上段省略
10.下段省略
11.中段省略
12.こ・そ・あ・ど
13.連続法
14.語尾利用法
15.交差法
16.一般略字
17.ナイ応用
18.詰音簡略法
19.外国語省略法
20.節音法
21.ウ・ス・ム省略
22.最大線
23.加点法
24.第2助詞
25.数詞
26.一般略字
27.この、その特別応用
28.特定略字
29.接触法
30.基本文字応用
31.語尾簡略
32.円形法
33.符号
34.平行法
35.章句(諺、慣用句)省略
36.ウ・ス・ヌ・ム・ルの代字
37.特大線
38.畳句省略
39.頭部加点法
40.符省法の省略
41.アルファベットの書き方
42.上段の形容詞的用法
43.加点インツクチキ法
44.特殊上段
45.ヒモ状交差法
46.特殊連続交差法
47.同行縮字法
 
 
研究ノート:関西大学速記部(兼子次生著)昭和40年10月21日発行
内 容
1.加点文字縮記法
2.頻出音節縮記法
3.最大線略記法
4.中間小カギ略記法
5.上中下段摘記略記法
6.交差平行略記法
7.求心略記法
8.指事略記法
9.特殊音節略記法
10.動詞書記法
11.形容詞書記法
12.加点略記法
13.同行縮記法
14.特別符号
 
 
速記実務関係
速記実務のABC:大阪早稲田速記秘書専門学校(吉川欽二著)昭和62年3月20日発行
内 容
1.速記の依頼を受けたなら
2.現場の記録の心得は
3.原稿づくりは正念場
4.こういうことも役に立つ
 
 
記録作成実務の要点:速記文化研究所(兼子次生著)昭和60年3月6日発行
内 容
1.言語
2.記録の目的
3.記録の態様
4.記録技術
5.通信技術
6.文字化技術
7.記録業務と印刷業務の連携
 
 
速記原稿のつくり方:東京速記士会(宮田雅夫/佐竹康平著)昭和53年3月20日発行
内 容
宮田雅夫
速記原稿をどう書くか
1.何が問われているのか
2.言葉の発生と文字の出現
3.日本語の特色は何か
4.話し言葉の文字化
5.だれが文字化するか
6.どう文字化するか
佐竹康平
なぜ修文をするか
1.「修文」の定義
2.修文における前提条件
3.修文対象項目の例
 
 
要点速記の問題点と処理法:東京速記士会(武部良明著)昭和54年9月30日発行
内 容
1.速記の役割
2.逐語記録の効用
3.逐語記録の短縮
4.短縮の可能性
5.短縮記録の処理法
6.作業の基礎となる考え方
7.短縮を行う単位
8.発言の処理法
9.短縮記録の問題点
10.検索のための短縮
11.どの段階で短縮するか
12.需要の開拓
 
 以上、紹介した文献の内容は指導者として熟読しなければならない最小限度のものばかりです。このほかにも参考になる文献は幾らでもあります。
 上記の文献はほんの一部分ですが、一度でも熟読をしただけで速記関係の知識がかなり得られることだけは保証します。
 我が国における「速記関係文献目録」は、下記の書物に掲載されております。
1.日本速記百年記念会「日本速記百年記念誌」(昭和58年10月28日発行)
   明治16年7月から昭和57年11月まで発行されたもの
    169ページから222ページまで
2.日本速記百二十年記念会「日本速記年表/速記関係文献目録」(平成15年5月14日 発行)
   昭和58年1月から平成15年1月まで発行されたもの
    69ページから115ページまで
を参照してください。
 この「速記関係文献目録」を見れば、参考になる文献を幾らでも探せると確信しています。
 中根式関係の中で、「菅原速記研究所」及び「菅原速記学研究所」で作成したものは、中根式各法則体系を抜粋したものです。各資料の作成方法には、ある一定の共通した形ができ上がっております。中根式の習得者が縮記法・略記法における説明を書かないでも十分に理解できるように作成しております。
 中根式関係の各法則体系における縮記法・略記法などの詳しい説明は原本を読むだけで十分です。

1 |  2 |  3 |  4 |  5 |  6 |  7→ |  8 |  9 |  10 |  Index