10.生涯学習インストラクター制度
 財団法人社会通信教育協会発行の「生涯学習インストラクター機関紙」21号(平成17年1月5日発行)から「生涯学習インストラクター」制度の概要を紹介します。
  〔趣 旨〕
 生涯学習インストラクター制度は平成3年度に財団法人社会通信教育協会が文部科学省の助成を受けて開設したものです。文部科学省認定社会通信教育講座を修了された方々の学習成果を積極的に評価認定し、全国各地の地域における多様な生涯学習活動を推進・指導する人材養成を図るために、生涯学習インストラクターの資格制度を開設しました。より多くの方々の生涯学習推進者としての活躍を期待しております。
  〔対象者〕
 当協会に加盟する団体が実施する文部科学省認定社会通信教育講座等を修了された方。(なお、対象講座等詳細は各実施団体でお確かめください)
  〔役 割〕
 都道府県または市町村教育委員会、生涯学習センター、青少年教育施設、婦人教育施設、図書館や博物館、企業や団体が行う各種学級会、学級活動、公開講座、グループ活動などで、指導・助言、および支援活動をそれぞれの依頼に応じて行います。
  〔資 格〕
  ●生涯学習2級インストラクター
  ●生涯学習1級インストラクター
 当協会の認定資格で、2級は指導補助的な活動をし、1級は指導者的な活動をします。なお、それぞれの指導分野ごとに認定します。(例)書道の指導分野ですと、生 涯学習1級インストラクター(書道)となります。
 取得者に対しては、生涯学習2級インストラクター・生涯学習1級インストラクターの資格認定書の交付と認定証を付与するとともに、協会・人材バンクに登録。また、各都道府県市町村教育委員会等へ登録者名簿が配布されます。
  〔取得方法〕
  ●生涯学習2級インストラクター
 対象講座を受講・修了し、所定の申請手続きにより申請(*申請時満18歳以上可)、資格認定審査を経て取得します。
  ●生涯学習1級インストラクター
 生涯学習2級インストラクターの有資格者で、生涯学習に関する基本的な理論や技能の体系的な学習を目的とした、当協会の指定通信教育講座「生涯学習指導者養成講」(標準学習期間4カ月、2カ月間の延長可)6単元構成で、うち4単元分の履修が必要)を受講・修了し、所定の申請手続きにより申請(*申請時満25歳以上可)、資格認定審査を経て取得します。
  〔問い合わせ先〕
 詳しい案内書をご希望の方は、〒114-0015 東京都北区中里1−15−7 財団法人社会通信教育協会 生涯学習インストラクター「案内書」係 まで、ご請求ください。 なお、返信用封筒(80円切手を貼る)を同封してください。 03−5815−8432
 
 以上が「生涯学習インストラクター制度」の概要です。
 「生涯学習インストラクター」制度が、平成4年3月に発足して以来、平成19年9月1日現在、全国で25,502名が登録しております。
 その内訳は「生涯学習1級インストラクター」は4,633名、「生涯学習2級インストラクター」は25,502名です。登録指導分野は、書道、ペン習字、英語、パソコン、園芸、盆栽、写真、孔版、校正、生涯学習、服装、トレース、宅建、食品衛生管理、採鉱地質、簿記、きもの、栄養と料理、マネジメント全般、企業会計、中小企業診断士、編物手芸、レタリング、社労士、経営労務、旅行主任者、古文書、俳句等とさまざまですが、残念ながら「速記」は書かれておりません。
 財団法人実務教育研究所では「生涯学習2級インストラクター(生涯学習)」の有資格者を対象に平成13年11月1日から平成14年2月28日までの限定で「生涯学習1級インストラクター養成のための特別講習」を行いました。その後、随時「特別講習」が行われております。「特別講習」を履修すると「生涯学習1級インストラクター(生涯学習)」の資格申請ができます。
 参考までに早稲田通信教育センターで行っている「早稲田速記講座」の全科コースを修了すれば「生涯学習2級インストラクター(速記)」の資格申請ができます。速記講座を修了後2カ月半以内に申請しなければなりません。
 平成15年5月26日現在、「生涯学習2級インストラクター(速記)」の資格を持っている人が全国で3人おります。もちろん、全員が早稲田式です。

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