執筆者: deme7
(EPSEMS速記法考案者)
石村式速記法創始者

石村先生没後丸4年にあって


 石村式速記法の創始者であられる石村善左(禧行)先生の強烈、壮絶なほどの 速記への執念、情熱に、若き日の私は多大なる牽引力をもって引っ張られてきた。

 もちろん私のみならず、多くの速記人の方々が、石村先生から決して少なから ぬ示唆、刺激、教示を与えられたと感じられているのではないだろうか。

 1916年生まれの先生は、2009年11月28日、93歳の天寿を全うさ れた。

 ほんとに最後の最後まで、速記への情熱を自らの心身から発し続け、また、発 信され続けておられた先生。

 「速記霊界」なるものが存在するとすれば、まさにその「速記霊界」から降り てこられたようなお方でもあった。


― 目次 ―
  1. 凄腕の先生
  2. 出会い
  3. 本濁と連濁
  4. 他式においては
  5. 小円付加
  6. 脳内単純化
  7. 自式への発展
  8. 恩恵
  9. 【補遺】 日本語速記法における促音と濁音の関係