4.科目における分類
現在、指導者として活躍している人のほとんどが、速記法と速記術を習得後、学習者に速記法と速記術を指導しているだけです。速記を学問的な見地から考察すると、技術的な知識しか持ち合わせていないように思います。速記史に関しては知識がほとんどないと言っても過言ではありません。指導者は速記法、速記術以外に速記に関したいろいろな知識を身につけていなければならないし、速記法、速記術以外の科目も学習者に対して指導しなければならないと考えております。
指導者として必要な「科目」を大まかに分類すると、下記の9科目になると思います。
1)速記法
自己が習得した速記方式の法則体系。
2)速記術
速記法を応用した技術的な面。
3)速記概論
速記全般に関すること。
4)速記学
速記文字を学問的に研究する学問。
5)速記方式学
各速記方式の基礎的なもの及び速記方式史も含む。
6)速記史
速記の歴史(日本史、西洋史)及び速記方式史など。
7)速記指導法
速記法、速記術の指導の方法及び指導実習も含む。
8)速記法研究
自己が習得した速記方式の理論体系。
9)速記実務
速記実務に関する知識。
以上の科目で、速記概論、速記史などは速記学習中に習得しておかなければならない科目です。
また、指導者だけが知っていなければならない内容もありますし、生徒に対して指導をしなくてもよい内容もあります。
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