12.指導者の受け入れ先
残念ながら、現在の速記界では指導者を養成しても、指導者の受け入れ先はほとんどないと言っても過言ではありません。
もし、仮にあったとしても既存の速記学校ぐらいです。指導者自身が新規に開拓をすることになりますし、地方によっては指導者として生計を立てることは非常に困難です。本業を持ちながらのボランティア活動が中心になります。
最近は各市町村の教育委員会で「生涯学習」が推進されているので、生涯学習の一環として速記を指導する方法も考えられます。
速記指導者は、「生涯学習」について理解するためにも、財団法人実務教育研究所の文部科学省認定社会通信教育「生涯学習指導者養成講座/生涯学習ボランティアコース」を修了して財団法人社会通信教育協会認定資格「生涯学習2級インストラクター(生涯学習)」の資格取得を薦めます。
「生涯学習」は老人に対する教育ではなく、社会人全般を対象にしたものです。昔から行われている公民館講座という方法も考えられますが、本業を持っている場合は、指導する時間帯が平日の夕方とか、休日になると思います。
いずれにしても、家庭を持っている人は、家族の理解がなければ長期間の活動が難しいと思います。
速記普及の面から考えれば、ボランティア活動になりますが、速記に対する情熱と回りの理解ががなければ簡単にはできません。
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