厄介な問題


 それでは、線と線は、どちらが書きよいかという問題になってくる。線が線に勝って書きやすいとするなら、中根式 の50音符号は、その符号の頻出度(音ではない、符号の)に適正に配置されていると言えるであろう。線中\ などの短線は、 さほど書記上障害を感じないが、その他の符号は線のどの符号よりも書きにくさを感じるのは私一人ではあるまい。
 とすれば、使用度数の多いサ行を中心にして線が強調されるように改変することは、果たして可能であろうか。私は理論的 には可能であると思うし、試案を示すこともできる。しかし、この50音符号の改変以上に厄介な問題が起こってくる。この厄介な 問題とは何か。それに対する私の見解はどうなのか。まずそれらの問題から明らかにしていこう。


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